世界中をさがしても 「眠り」にまさる名医は見つかりません。

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精神科・神経科
医療法人藤樹会
滋賀里病院理事長
栗本藤基 院長

 「睡眠」は生存にとって、また疲れを癒すためにも、重要なものであることは言うまでもありません。ところが、社会が複雑多様化するにつれて、人々の生活は自然のリズムから離れ、その結果大きなストレスを抱え込まざるを得なくなっています。

 加えてストレス処理に必要な睡眠のリズムや深さにも乱れが生じて、それがまたストレスを増長させてしまう、そんな悪循環を生じがちです。

 そのようななかで、精神に障害をきたした人々が、当院にも多く来院されます。そこで先ず、快適な睡眠を取り戻していただくため、当院でも様々な工夫をしてきました。

 快眠ふとんもそのひとつです。当院の治療病棟に10台設置してあり、現在実験中ですが、さまざまな患者さん、特にお年寄りで睡眠リズムの著しく歪んだ方々に使用して頂いており、すこしづつ効果があがっています。

 なお、博石館の岩本哲臣氏と私とのご縁は、信州大学の恩師の玉井袈裟男氏を通じてです。玉井氏からは人間精神の活性化のために、大地自然の関わりを見つめなおすことを教えていただきました。また「睡眠」の意義については、私が厚生連安曇病院の精神科に勤務していました時、精神病棟改革に参加していただいたジャーナリスト故岡村昭彦氏(「南ヴェトナム戦争従軍記」岩波新書)に学んだことを申し述べておきます。

滋賀医科大
精神医学講座
田中和秀 医師

 人や動物が生命を保つためには「眠る」ことは「食べる」ことと同じくらい重要なことです。睡眠障害は身体の免疫力を低下させ、精神にも悪い影響を与えることが分かっています。また不眠症状を持つ人の交通事故の発生頻度が際立って高いことからも、不眠はきわめて重要な社会問題であると言ってよさそうです。

 しかし現代の高度技術社会においては、睡眠時間を犠牲にして活動せざるを得ないのもまた事実です。年々増加の一途をたどる睡眠障害を改善するためには、これまでもそして現在も、薬物療法が中心です。しかし薬物には副作用が存在し、医療の現場ではその対応に苦慮しているのが現状です。

 そこで今回、私達は寝具の中の温度を変化させることで睡眠を改善させる可能性のあるベッドを開発しました。臨床実験でもすでに期待以上の効果が現れています。このベッドが、眠りに悩みを持つ全ての現代人にとっておおきな福音となることを願います。

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